掌蹠膿疱症の治療方針 横浜・中川駅前歯科クリニック
掌蹠膿疱症の治療方針
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の治療には、様々な方法があります。皮膚科を中心に、耳鼻咽喉科、歯科、口腔外科、内科、整形外科で治療をおこないます。

下記は2008年に実施された、全国の大学病院の耳鼻咽喉科71施設、皮膚科76施設に対しておこなわれたアンケート結果です。掌蹠膿疱症の14の治療方法から、最も有効と考えられる治療3つを各医療機関に選択してもらったものです。

これによると、耳鼻咽喉科の施設では扁桃を摘出する手術を最も重視しているのに対し、皮膚科の施設ではステロイド、ビタミンD3の塗り薬による治療を最も重視しています。また、耳鼻咽喉科、皮膚科の施設とも、歯科治療に対して一定の評価をしています。

一方で、マスメディアの報道により有名となったビオチンによる治療は、耳鼻咽喉科では2.8%、皮膚科では9.2%の施設しか治療を重視しておらず、評価は低いものとなっています。これは、ビオチンに関する研究発表がほとんどなく、「0」に近いためと思われます。



掌蹠膿疱症に有効と考えている治療方法(3つ選択)※1
治療方法 耳鼻咽喉科 皮膚科
ステロイド外用剤(軟膏など) 74.6% 92.1%
ビタミンD3外用剤(軟膏など) 16.9% 50.0%
そのほかの外用剤  5.6%  1.3%
ステロイド内服 23.9%  6.6%
非ステロイド炎症剤内服(関節炎の治療など)  8.5%  1.3%
抗生物質内服(マクロライド系抗生物質など) 16.9% 26.3%
エトレチナート内服  1.4% 23.7%
ビオチン内服  2.8%  9.2%
そのほかの内服    0%  7.9%
光線療法(紫外線の照射)  5.6% 36.8%
扁桃摘出 97.2% 50.0%
歯科治療(金属アレルギー、歯根、歯周病治療等) 22.5% 19.7%
温熱療法    0%    0%
そのほかの病巣除去  1.4%  3.9%


掌蹠膿疱症に有効と考えている治療方法
※ステロイド:ステロイド外用剤、ビタミンD3:ビタミンD3外用剤



※1 吉崎智貴、高原幹、上田征吾、東谷敏孝、原渕保明 掌蹠膿疱症における扁桃摘出術についてのアンケート調査 : 耳鼻咽喉科医および皮膚科医からみた考え方 耳鼻臨床 103 : 27-33, 2010.



※掌蹠膿疱症治療、歯科金属アレルギー治療をご希望の方は、お手数ですが事前にご予約ください。

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