フッ素洗口 横浜・中川駅前歯科クリニック

●フッ素洗口とは

フッ素洗口とは、濃度の低いフッ素の入った水でブクブクうがいをする虫歯予防法です。簡単にでき、費用も安く、虫歯予防率は40〜60%と高く、日本では最も効果の高いフッ素の使った虫歯予防法です。

うがいができるようになってから15歳くらいまでのお子さんに特におすすめの方法です。大人がおこなっても虫歯予防効果はあります。

日本は他の先進国に比べるとフッ素の普及が遅れていますので、フッ素入り歯磨き粉、歯科医院でのフッ素塗布とあわせて利用されるのがよいでしょう。


ぶくぶくうがい フッ素洗口

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●フッ素洗口の実施している子供(2018年、厚生労働省)

家庭では全国数十万人の子供がフッ素洗口をおこなっています。家庭以外でも、小学校、中学校、幼稚園、保育園など1.4万施設で、157万人もの子供がフッ素洗口をおこなっています。フッ素洗口は急速に普及しています。

小学校などの施設で、フッ素洗口を実施している子供が最も多いのが愛知県で、16.0万人が実施しています。新潟県(14.9万人)、北海道(12.7万人)がこれに続きます。神奈川県ではわずか825人、東京都は全国で最も少なく374人しかおこなっていません。


小学校、中学校、幼稚園、保育園などの施設でフッ素洗口を実施している子供の数
施設でフッ素洗口をしている子供の数

フッ素洗口をしている子供の数(都道府県別)

施設 実施数 施設実施率
幼稚園、保育園、認定こども園 29万3883人 18%
小学校 108万9839人 25%
中学校 18万5175人 10%

フッ素洗口は、急速に普及が進んでいます。中川駅前歯科クリニックでは、2000年の開院以来フッ素洗口を推奨しており、これまでに多くのお子様がフッ素洗口を実施しております。当クリニックでも購入できますので、お気軽にご相談ください。



●フッ素洗口の方法

フッ素の入った水でブクブクうがいをするだけです。家庭でおこなう場合は1日1回、主に寝る前におこないます。小学校などの施設でおこなう場合は、濃度に応じて週1〜5回おこないます。

小学校などの施設でおこなうフッ素洗口の方法
主な対象 フッ素濃度 洗口回数
小学校、中学校 900ppm 週1〜2回
小学校、中学校、幼稚園、保育園 225ppm 週2〜3回
幼稚園、保育園 225ppm 週5回



●フッ素洗口液の種類

1)顆粒を水で溶かすフッ素洗口液
歯科医院で購入、もしくは処方箋を出してもらい調剤薬局で受け取ります。月に1回程度、専用の容器に顆粒を入れ、水で溶かす必要があります。手間はかかりますが、費用が安いのが特徴です。

製品としてはミラノ―ル(ビーブランドメディコデンタル)、オラブリス(昭和薬品化工)があります。


商品名 フッ素濃度 特徴
ミラノール 225ppm
450ppm
費用が安く最も普及、リンゴ味、顆粒を溶かす必要がある
オラブリス 250ppm
450ppm
費用が安く広く普及、無味、顆粒を溶かす必要がある

ミラノ―ル ミラノ―ル   オラブリス オラブリス



2)そのまま使用できるフッ素洗口液
以前は顆粒を水で溶かすフッ素洗口液しかありませんでしたが、そのまま使用できるフッ素洗口液として、2006年にバトラーF洗口液0.1%(サンスター)が販売されました。

その後、フッ素洗口をおこなう子供の増加に伴い、2010年代になっていくつかの製品が販売されました。医療用医薬品、要指導医薬品として、購入には処方せん、薬剤師の説明が必要等の制限がありましたが、2018年に一部の製品は「一般医薬品」に移行して制限なく購入できるようになりました。

顆粒を水で溶かす手間がなく、購入しやすい反面、価格は顆粒を水で溶かすフッ素洗口液の5倍以上します。

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新潟県の子供が日本で一番虫歯が少ない理由※1、2

新潟県は、20年連続で日本一番虫歯が少ない都道府県となっています(2020年現在)。

新潟県では、フッ素洗口が極めて盛んにおこなわれており、県や新潟大学が中心となって1970年代からフッ素洗口を普及させてきました。フッ素洗口は高い普及率となっています。その結果、2010年頃には虫歯の本数(12歳児で調査)は30年前の1/9にまで減少しました。

幼稚園の83%、保育園の72%、小学校の94%でフッ素洗口をおこなわれているほか、家庭でのフッ素洗口も盛んです(2018年現在)。


12歳児の虫歯の本数(都道府県別、抜粋)※2
12歳児の虫歯の本数
※全国:全国平均



新潟県以外でもフッ素洗口は高い実績をあげています。

山形県の小学校でフッ素洗口をおこなっている市町村の児童の虫歯の本数は0.82本でした。一方で、フッ素洗口をおこなっていない市町村の児童の虫歯の本数は1.64本と、2倍の差がありました。


山形県の小学校でのフッ素洗口実施状況と12歳児の虫歯の本数※3
山形県の小学校でのフッ素洗口実施状況と12歳児の虫歯の本数



●10年連続虫歯の本数ワーストワンの汚名を返上!佐賀県の取り組み※4

佐賀県は、1991年から2000年まで10年連続して3歳児の虫歯の本数が全国で最も多い都道府県でした。全国最悪の状況を改善するため、県では虫歯予防の取り組みとして、幼稚園、保育園、小学校、中学校などの施設でのフッ素洗口の普及を推進していきました。

その結果、フッ素洗口をおこなう施設は急速に増加し、2013年には小学校でのフッ素洗口の実施率100%を達成しました。中学校、幼稚園、保育園でのフッ素洗口実施率も高いものとなっています。

フッ素洗口が普及するのにつれ、虫歯の本数は大きく減少していきました。12歳児の虫歯の本数では、2008年に全国平均を下回り、2013年には全国で8番目に虫歯が少ない都道府県になりました。


佐賀県の小学校でフッ素洗口をおこなっている児童数
佐賀県の小学校でフッ素洗口をおこなっている児童数

フッ素洗口についてご不明な点等がありましたら、ご来院の際にお気軽にスタッフまでお問い合わせください。


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※1 WHO口腔保健強力センターほか  ※2 学校保健統計調査(2012年、文部科学省)  ※3 山形県天童市の広報紙(2007年) ほぼ100%の小学校でフッ素洗口を実施している自治体 大石田町、川西町 10%以上の小学校でフッ素洗口を実施している自治体 山形市、東根市、尾花沢市、大江町 10%未満の小学校でフッ素洗口を実施している自治体上山市、村山市、鶴岡市 小学校ではフッ素洗口を実施していない自治体 天童市など26市町村 ※4 佐賀県の広報、佐賀新聞、NPO法人 日本むし歯予防フッ素推進会議


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