合わない入れ歯の問題点 横浜・中川駅前歯科クリニック
合わない入れ歯の問題点
歯肉を支える骨がやせていきます

歯肉の組織は、下図のように歯肉を支える骨(歯槽骨)とそれを覆うやわらかい粘膜(咀嚼粘膜、歯肉)でできています。健康な歯肉を保つためには、骨と粘膜を保護することが大切です。

歯肉 歯肉の組織は歯槽骨と咀嚼粘膜(歯肉)でできています


合わない入れ歯を長期間使用していくと、歯肉に負担がかかり、歯肉を支える骨(歯槽骨)がやせていくことがあります。歯肉を支える骨がやせてしまうと、入れ歯はますます合わなく、合いにくくなり、さらに歯肉を支える骨がやせてしまう悪循環となります。

逆にかむ力などの刺激が全く伝わらない部分の骨は、廃用萎縮(はいよういしゅく)をおこし、同じように歯肉を支える骨がやせていきます。寝たきりでベッドでの生活が長引くと、足がやせ細ってしまうのと同じ現象です。

入れ歯と歯肉 1   合わない入れ歯を使用 2

1.合う入れ歯を使用したときは、問題がおきません。
2.合わない入れ歯を使用すると、歯肉を支える骨がやせていくことがあります。



健康な下あごの骨  やせてしまった下あごの骨

同一人物の健康な歯肉の骨(左、歯槽骨)とやせ細ってしまった歯肉の骨(右)

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●認知症にかかりやすくなります

九州大学歯学部が、入院している65歳以上(平均年齢78.5歳)の987人を対象にかむことと老化、認知症との関連を調査したところ、残っている歯の本数は認知症でない人が8.8本だったのに対し、認知症の人は3.5本しか歯が残っていませんでした。

同様の結果は他の歯科大学などの調査でも明らかになっており、残っている歯が多いほうが認知症になりにくい傾向があります。かめなくなると、脳の老化がどんどん進みます

かむ行為は脳の血流を促し、脳を活性化することが確認されており、合わない、かめない入れ歯の使用は、認知症にかかる危険性をもっています。

残っている歯の本数1 歯のない人 認知症1.9倍

1.かめなくなるほど認知症にかかりやすい傾向にあります。
2.厚生労働省の調査でも、歯の本数が少なくかめない人ほど認知症にかかりやすいことが明らかにされています(読売新聞)。


関連するページ
歯周病と認知症  軽度認知障害と歯科治療(入れ歯の使用の有無と認知症について)




口腔乾燥症を引きおこします

唾液はよくかむことによって出ます。合わない入れ歯を使用すると、かむ回数が減って口が渇く病気「口腔乾燥症(ドライマウス)」を発症することがあります。口腔乾燥症になると、食べにくい、食べ物の味がしにくい、話しにくいといった症状がおきます。

口腔乾燥症 口腔乾燥症は様々な症状を引きおこします

関連するページ  ドライマウス(口腔乾燥症)



●話しにくい

合わない入れ歯は外れやすかったり、吐き気がしたり、違和感を増幅させたりします。そして話しにくくなります。特に「さ行」と「た行」の発音がしにくくなり、人と話すのがおっくうになったり、無口になってしまうこともあります。



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