●メラノーマ(悪性黒色腫)とは
メラノーマは、皮膚の色素を作る細胞(メラノサイト)ががん化した皮膚がんです。
一般に「ほくろのがん」とも呼ばれ黒色、褐色であることが多く、初期のメラノーマは色素性母斑(ほくろ)やメラニン色素の沈着と見分けがつきにくく、発見が遅れることがあります。進行が早く転移しやすいため、早期発見、早期治療が重要となります。
欧米に比べると日本では発症率が低く、アメリカでは背中や下半身にできるタイプが7割を占めるのに対し、日本では手のひら、足の裏、手足の爪などにできるタイプが全体の4割を占めます。

●口内のメラノーマ
メラノーマは口内の粘膜にもできます。口内の粘膜にできるメラノーマは、欧米では全メラノーマの2%であるのに対し、日本では7.5%と高かったとの報告もあります。本人が気付かないことも多く、メラノーマに入れ歯が当たり痛みが生じたり、歯ブラシによる出血をきっかけとして、歯科医院に受診して発見されることもあります。
50歳以上が多いものの、20〜30歳代での発症例も多くあります。口内炎、色素性母斑(ほくろ)、血種(血のかたまり)、メラニン色素の沈着と似ているため、歯科医師による鑑別が必要となります。
上あごの歯肉や口蓋(口の天井)にできることが多いものの、下あごの歯肉、頬の粘膜、口唇にできることもあります。色素性母斑は歯肉、頬の粘膜、メラニン色素の沈着は上あごの前歯にできることが多い傾向があります。

●口内にメラノーマができたと思われた方へ
メラノーマは早期発見、早期治療により良好な経過が期待できますが、病巣が大きくなったり、転移があると生存率は下がります。気付いたら早めに歯科医院に受診して相談することが大切です。
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