新型コロナウイルス感染症と歯科診療(1万人のアンケート調査から) 横浜・中川駅前歯科
日本歯科医師会では、2020年7月30日から8月1日までの間に、全国1万人を対象にしたアンケートをおこないました。下記はその結果です。歯科受診等の参考にしていただけたらと思います。


新型コロナウイルス感染症について


お口の健康のための行動変化
新型コロナウイルス感染症の拡大によって、うがいや口をすすぐ回数が増えた人が3割もいました。うがいは感染予防に有効です。それ以外は大きな変化はみられませんでした。


お口の健康のための行動変化

関連するページ  ウイルス感染予防に効果のある「うがい薬」



コロナ禍での「口まわり」に対する変化
新型コロナウイルス感染症の拡大によって、人と話すことが減った人が6割、マスクを使うために口元を見せることが減った人が8割にもなりました。

話す機会の減少は口の機能低下を招き、口腔乾燥症、口臭を発症させるため注意が必要となります。口元を見せることが減ったため、当クリニックではコロナ終息後に向けて矯正治療や審美歯科治療を希望される患者様が増加しました。


コロナ禍での「口まわり」に対する変化

関連するページ  口腔乾燥症  口臭



お口の健康とウイルス感染
歯周病を放置するとウイルス感染しやすくなることを知っている人は40%、歯みがきなど口内を清潔にすることがインフルエンザの感染リスクを下げることを知っている人は24%、舌みがきなどが新型コロナウイルス感染症の重症化リスクを下げる可能性があることを知っている人はわずか7%でした。

新型コロナウイルス、インフルエンザウイルスとお口の健康が密接に関わりあっていることを知っている人は少ない傾向にありました。


お口の健康とウイルス感染

関連するページ  学会からの提言 ウイルス感染に対抗する歯科の重要性



コロナ禍での歯科診療
現在治療中の人のうち、16.9%の人が2020年1月から6月までの間にキャンセルをした経験があり、特に緊急事態宣言が発令された4月が最も多く、5.8%の人ががキャンセルの経験がありました。

キャンセルした理由は、「感染拡大により受診を控えたこと」が最も多く(44.6%)、次いで「気になるがひどい状況ではないため」(31.3%)となりました。


コロナ禍での歯科診療

関連するページ  第2波、第3波に対するお口の備え



歯科診療に対する不安
歯科診療で不安に感じる理由としては、「治療や健診では口を開く必要があり、感染リスクがあると思うため」が77%、「歯科医師や歯科衛生士と近い距離で治療や検査を受けることになるから」が59%となりました。

歯科診療を通して、新型コロナウイルスに感染してしまうのではないかとの不安が大きいものの、現在までに歯科診療を通した患者様への新型コロナウイルスの感染は日本では一例も発生していません。

機材、器具などの衛生面に対する不安(26%)、待合室や診療室の換気が十分でないという不安(19%)に対しては、当クリニックでは様々な感染予防対策をおこなっていますのでご安心ください。


歯科診療に対する不安

関連するページ  当クリニックの感染予防の取り組み  歯科診療による感染が0件の理由



新型コロナウイルス感染症と歯科診療(1万人のアンケート調査から)
(2020年9月28日)