女性アスリートの摂食障害
●摂食障害とは
摂食障害は女性に多く発症し、極端な食事制限（拒食症）や無茶食い、吐いてしまう（過食症、過食嘔吐）病気です。
女性アスリートは摂食障害の発症率が高く、非アスリートの２～３倍とされています。肥満への恐怖、身体的イメージ、食事制限などから摂食障害を発症し、発症すると無月経、骨粗鬆症、骨折がおきやすくなり、選手生命を短くする一因にもなっています。
関連するページ 摂食障害でお悩みの方へ
●摂食障害の実態
女性アスリートが摂食障害をおこす一因として、厳しい食事管理や体重制限、忍耐強さや完璧主義、体重を減らせば競技能力が向上するとの考え、やせた方が見た目が良いとの考えがあります。
全日本大学女子駅伝に出場した選手３１４人におこなった調査では、体重制限をしたことのある選手は７１％、指導者から「ご飯を食べるな」と指導された選手は２５％、栄養不足などが原因で骨折を経験した選手は４５％にもなりました。
体重が軽いほうがジャンプを飛びやすくなると考えられていたフィギュアスケートでは、世界トップクラスの選手がしばしば摂食障害であることを明らかにしています。ソチ五輪（２０１４年）８位の鈴木明子さんは大学時代に摂食障害を発症し、３ケ月で１５ｋｇ減少して体重は３３ｋｇまでになり、再び氷上に戻るまでに１年の療養生活が必要となりました。
その他、体重制限のあるスポーツでは、食べて吐くを繰り返したり、下剤や利尿剤を使用して減量に取り組む選手もいます。
摂食障害をおこす競技行動心理
完璧を求める／○○（１位、金メダル、優勝）しか意味がない／指導者にとってのいい子／競技内外で人格者を要請／強い自己鍛錬、忍耐、努力／不平不満を言わないのがよい選手／自信を得ることの難しさ／競争は必然／男女差が協議パフォーマンスに与える影響 ほか
●摂食障害をおこしやすいとされるスポーツ
摂食障害をおこしやすいスポーツとして、体操、フィギュアスケート、、マラソン、柔道などがあり、美しさが求められるスポーツ、体重制限が求められるスポーツ、早さを競うスポーツに多いとされています。
関連するページ スポーツ選手と虫歯、酸蝕症
●摂食障害と歯の健康
アスリートが摂食障害をおこすと、歯の健康にも様々な影響を及ぼします。そして、スポーツパフォーマンスは低下し、選手生命の短命化につながります。
摂食障害の治療を受けるのが最もよい方法ですが、難しい場合は酸に対する対策をおこなうことで、虫歯が多発したり、酸によって歯が溶けていくのを防ぐことができます。一人で思いつめたりせずに、歯科医師にご相談ください。
１）虫歯
不規則な食生活、糖分の過剰摂取、嘔吐による酸によって、虫歯が発生しやすくなります。虫歯による歯の痛みは、スポーツパフォーマンスの低下につながります。
２）酸蝕症
嘔吐によって、歯が溶け病気である酸蝕症を発症しやすくなります。歯が溶けるとかみ合わせが悪くなり、力が入らず、スポーツパフォーマンスの低下につながります。
関連するページ 摂食障害と歯科治療 患者様からご要望の多い診療 Ｑ＆Ａ
●女性アスリートがかかえる摂食障害以外の問題
女性アスリートは摂食障害以外にも月経、妊娠などの問題をかかえることが多く、周囲のサポートが重要となります。
１）コンディショニングのための月経周期調節（月経移動）
多くの女性アスリートは、月経周期と自身で感じるコンディションは関連があると感じています。月経終了後にコンディションがよいと感じるアスリートが多いものの個人差があります。目標とする試合に向けたコンディショニングが必要となります。
２）月経困難症
パフォーマンスを低下させる要因となるため、日頃から月経対策をとることが必要となります。
３）月経前症候群
月経前に体重増加、下腹部痛、イライラ、疲れやすいといった症状がみられる場合は、月経前症候群が疑われます。月経前症候群の治療ではドーピングの点から使用できない薬もあるため注意が必要となります。
関連するページ 生理前、生理中の口臭
４）妊娠、出産、復帰
出産前後は一定期間の休みが必要となり、妊娠、出産が引退に直結すると考えているアスリートも多くいますが、海外では出産後に復帰するアスリートは多くいます。妊娠前から周囲のサポート体制を構築しておくことが重要となります。
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
交通アクセス・駐車場案内図（横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方）
青葉区・宮前区からのご来院（横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方）
小田急線沿線からのご来院（東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方）
横浜線沿線からのご来院（横浜市緑区、相模原市などからご来院の方）
南武線沿線からのご来院（川崎市中原区、高津区などからご来院の方）
広域路線図 広域道路地図（神奈川県、東京都からご来院の方）
新幹線・飛行機でのご来院（神奈川県、東京都以外からご来院の方）
関連するページ 摂食障害 酸蝕症 スポーツ歯科
摂食障害は女性に多く発症し、極端な食事制限（拒食症）や無茶食い、吐いてしまう（過食症、過食嘔吐）病気です。
女性アスリートは摂食障害の発症率が高く、非アスリートの２～３倍とされています。肥満への恐怖、身体的イメージ、食事制限などから摂食障害を発症し、発症すると無月経、骨粗鬆症、骨折がおきやすくなり、選手生命を短くする一因にもなっています。
関連するページ 摂食障害でお悩みの方へ
●摂食障害の実態
女性アスリートが摂食障害をおこす一因として、厳しい食事管理や体重制限、忍耐強さや完璧主義、体重を減らせば競技能力が向上するとの考え、やせた方が見た目が良いとの考えがあります。
全日本大学女子駅伝に出場した選手３１４人におこなった調査では、体重制限をしたことのある選手は７１％、指導者から「ご飯を食べるな」と指導された選手は２５％、栄養不足などが原因で骨折を経験した選手は４５％にもなりました。
体重が軽いほうがジャンプを飛びやすくなると考えられていたフィギュアスケートでは、世界トップクラスの選手がしばしば摂食障害であることを明らかにしています。ソチ五輪（２０１４年）８位の鈴木明子さんは大学時代に摂食障害を発症し、３ケ月で１５ｋｇ減少して体重は３３ｋｇまでになり、再び氷上に戻るまでに１年の療養生活が必要となりました。
その他、体重制限のあるスポーツでは、食べて吐くを繰り返したり、下剤や利尿剤を使用して減量に取り組む選手もいます。
摂食障害をおこす競技行動心理
完璧を求める／○○（１位、金メダル、優勝）しか意味がない／指導者にとってのいい子／競技内外で人格者を要請／強い自己鍛錬、忍耐、努力／不平不満を言わないのがよい選手／自信を得ることの難しさ／競争は必然／男女差が協議パフォーマンスに与える影響 ほか
●摂食障害をおこしやすいとされるスポーツ
摂食障害をおこしやすいスポーツとして、体操、フィギュアスケート、、マラソン、柔道などがあり、美しさが求められるスポーツ、体重制限が求められるスポーツ、早さを競うスポーツに多いとされています。
| 美しさが求められる競技 | 体重階級制がある競技 | 早さを競う競技 |
| 新体操／フギュアスケート／アーティスティックスイミング／チアリーディング／バレエ／ボディビルディング | 柔道／空手／レスリング／ボクシング／テコンドー | マラソン／駅伝／水泳／クロスカントリー／ジャンプ競技 |
| 容姿や美容の獲得 低体重、低脂肪率 |
短期に急速減量 脱水 |
パフォーマンスに有利 低体重、低脂肪率 |
関連するページ スポーツ選手と虫歯、酸蝕症
●摂食障害と歯の健康
アスリートが摂食障害をおこすと、歯の健康にも様々な影響を及ぼします。そして、スポーツパフォーマンスは低下し、選手生命の短命化につながります。
摂食障害の治療を受けるのが最もよい方法ですが、難しい場合は酸に対する対策をおこなうことで、虫歯が多発したり、酸によって歯が溶けていくのを防ぐことができます。一人で思いつめたりせずに、歯科医師にご相談ください。
１）虫歯
不規則な食生活、糖分の過剰摂取、嘔吐による酸によって、虫歯が発生しやすくなります。虫歯による歯の痛みは、スポーツパフォーマンスの低下につながります。
２）酸蝕症
嘔吐によって、歯が溶け病気である酸蝕症を発症しやすくなります。歯が溶けるとかみ合わせが悪くなり、力が入らず、スポーツパフォーマンスの低下につながります。
関連するページ 摂食障害と歯科治療 患者様からご要望の多い診療 Ｑ＆Ａ
●女性アスリートがかかえる摂食障害以外の問題
女性アスリートは摂食障害以外にも月経、妊娠などの問題をかかえることが多く、周囲のサポートが重要となります。
１）コンディショニングのための月経周期調節（月経移動）
多くの女性アスリートは、月経周期と自身で感じるコンディションは関連があると感じています。月経終了後にコンディションがよいと感じるアスリートが多いものの個人差があります。目標とする試合に向けたコンディショニングが必要となります。
２）月経困難症
パフォーマンスを低下させる要因となるため、日頃から月経対策をとることが必要となります。
３）月経前症候群
月経前に体重増加、下腹部痛、イライラ、疲れやすいといった症状がみられる場合は、月経前症候群が疑われます。月経前症候群の治療ではドーピングの点から使用できない薬もあるため注意が必要となります。
関連するページ 生理前、生理中の口臭
４）妊娠、出産、復帰
出産前後は一定期間の休みが必要となり、妊娠、出産が引退に直結すると考えているアスリートも多くいますが、海外では出産後に復帰するアスリートは多くいます。妊娠前から周囲のサポート体制を構築しておくことが重要となります。
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
交通アクセス・駐車場案内図（横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方）
青葉区・宮前区からのご来院（横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方）
小田急線沿線からのご来院（東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方）
横浜線沿線からのご来院（横浜市緑区、相模原市などからご来院の方）
南武線沿線からのご来院（川崎市中原区、高津区などからご来院の方）
広域路線図 広域道路地図（神奈川県、東京都からご来院の方）
新幹線・飛行機でのご来院（神奈川県、東京都以外からご来院の方）
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