●薬物治療の位置づけ

睡眠時無呼吸症候群の主な治療法は、鼻にマスクを着ける方法(CPAP)、口にマウスピースを着ける方法(スリープスプリント)、そして外科治療です。薬物治療は、これらの補助的な治療方法として用いられます。

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●主な治療薬

睡眠時無呼吸症候群の薬物治療には、呼吸を改善する薬、鼻づまりを改善する薬などがあります。睡眠時無呼吸症候群の検査や治療をおこなっている医師と相談のうえ、薬を服用するようにしてください。


1)呼吸を調節する薬
アセタゾラミド(ダイアモックス)は血液の中の酸素量を増やす効果があり、睡眠中の無呼吸や低呼吸は28〜52%減少するとされています。ただし、単独の使用では、日中の眠気、朝方の頭痛などの自覚症状は変化しにくいとされ、他の治療との併用が必要となります。

ゾニサミド(アメル)は無呼吸、低呼吸を減らすほか、体重を減少させる効果があります。

睡眠時無呼吸症候群の治療で使用する薬(表)  睡眠時無呼吸症候群の治療で使用する薬(裏)  ダイアモックス



2)鼻づまりを改善する薬
鼻づまり(鼻閉)によって口呼吸となることで気道が狭くなり、睡眠中の無呼吸が増加します。鼻づまりを改善するために、抗アレルギー薬、点鼻ステロイド薬、抗ロイコトリエン薬なとが使用されます。

小児の睡眠時無呼吸症候群は主に手術による治療がおこなわれていますが、点鼻ステロイド薬、抗ロイコトリエン薬の効果が、軽症〜中等症の睡眠時無呼吸症候群においては手術よりも有効な治療法として確立されつつあります。

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3)睡眠を改善する薬
睡眠時無呼吸症候群は睡眠が浅く、何度も目覚めてしまうために呼吸が不安定になります。ベンゾジアゼピン系睡眠薬(デパス、レンドルミンほか)などは筋肉の緊張をやわらげ、無呼吸を悪化させるため一般的には使用は避けるべきとされていますが、この悪循環を断ち切ることで、睡眠時無呼吸症候群の症状が改善されることがあります。

ラメルテオン(ロゼレム)は、無呼吸を悪化させることは少ない睡眠薬として使用されています。



睡眠時無呼吸症候群の薬物療法は内科、循環器科、循環器内科、呼吸器科、呼吸器内科、耳鼻咽喉科などでおこなっています。歯科ではおこなっていません。受診する医療機関がお分かりにならない場合は、症状を診させていただいた後に、医療機関をご紹介させていただくことも可能です。


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