幻歯痛 横浜・中川駅前歯科クリニック
幻歯痛
幻歯痛とは

事故などで手足を失った人の8割は手足が存在しているような感覚があり、5〜8割は痛みを発症するとされ、これを幻肢痛(げんしつう)といいます。

歯についても抜歯後、歯の神経除去(抜髄)後に幻肢痛と同様の症状を発症することがあり、これを幻歯痛(げんしつう)といいます。持続性特発性歯痛ともよばれます。

幻歯痛は、1982年にコロンビア大学(アメリカ)の研究者が、歯の神経の治療後に幻肢痛のような症状があらわれたことから名付けました。このときは、歯の神経の治療をおこなった732人に対して調査をおこない、幻歯痛の発生率は3〜6%でした。





幻歯痛の症状

幻歯痛の症状としては、抜歯したのに歯があるような痛みがある、大きな虫歯ができて歯の神経を除去したのに痛みが続く、歯の神経がないのに神経があるような歯痛があるなどの症状があります。

歯や歯肉の痛みにとどまらず口内全体に痛みが広がったり、慢性疼痛(まんせいとうつう)として長期間痛みに悩まされることもあります。痛みが慢性化すると、痛みをより強く感じやすくなったり、感覚の異常感が生じたり、治りにくくなることがあります。

片頭痛の患者さんは幻歯痛を発症しやすいという研究報告もあります。

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幻歯痛の原因

抜歯や歯の神経除去は、神経を切断する治療でもあります。幻歯痛は、治療をきっかけとして歯の神経から脳の中枢に痛みを伝える神経に傷害がおき、脳に誤って痛みの情報が伝わるために発症すると考えられています。

治療をおこなった歯科医師の手技に全く問題がなくても発症し、神経障害性疼痛の一つと考えられています。

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●幻歯痛の治療

治療は神経障害性疼痛や慢性疼痛の治療に沿って治療がおこなわれます。薬の服用のほか、カウンセリング、生活習慣の改善などがおこなわれます。



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