日常生活で使用する金属 横浜・中川駅前歯科クリニック
金属アレルギーの方は、歯科金属だけでなく、装飾品など身の回りの金属にも注意しなければなりません。

金属は日常生活において、ありとあらゆるところに使用されています。硬貨、腕時計、メガネ、皮革製品、衣類、化粧品、顔料、ステンレスなど多くのものに含まれます。これらの金属が、皮膚に接触することで金属アレルギーをおこします。

日常生活で使用する金属においても、かかりつけ医、かかりつけ歯科医と相談しながら、金属アレルギーの予防をおこなっていかれるのがよいでしょう。



日常生活で使用する金属
金属   主な用途
アルミニウム 軽い、強度がある、熱を伝えやすい、毒性がない等の特性があるため、多くのものに使用されています。代表的なものとしてアルミホイル、ジュース、硬貨(1円)の缶があります。化粧品、顔料、歯磨き粉にも使用されています。
歯科治療では銀歯、入れ歯のバネに使用されますが、使用頻度は高くありません。つめ物やさし歯をくっつける接着剤として多く使用されています。

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歯科治療では主に金歯、銀歯として頻繁に使用されています。他に装飾品や装身具(指輪、ネックレス、時計等)などに使用されています。
スズ 歯科治療では主に金歯、銀歯として頻繁に使用されています。スズを配合した歯磨き粉はフッ素の虫歯予防効果を高めますが、茶渋がつきやすいという欠点があり、ごく一部の製品のみに使用されています。
スズを薄い鉄板にメッキした「ブリキ」として缶製品、昔のおもちゃに使用されるほか、硬貨(10円)、医薬品、顔料などにも使用されています。

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医薬品、化粧品、装身具、刃物、建材など、あらゆる製品に使用されています。歯科治療では、主に銀歯やさし歯をくっつける接着剤として使用されています。
プラチナ 歯科治療では主に健康保険外の金歯や銀歯として使用されています。他に装飾品(指輪、ネックレスなど)、医薬品、化粧品などに使用されています。

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パラジウム 歯科治療では主に金歯、銀歯として頻繁に使用されています。歯科治療以外では装飾品(ホワイトゴールド)、装身具(腕時計、メガネなど)、電気製品などに、稀に使用されています。
インジウム 歯科治療では主に金歯、銀歯として頻繁に使用されます。歯科治療以外では殆ど使用されません。
イリジウム
亜鉛 歯科治療では主に金歯、銀歯として頻繁に使用されます。亜鉛と銅の合金「しんちゅう」として金管楽器に使用されるほか、硬貨(500円、10円、5円)、医薬品、化粧品、顔料などにも使用されています。
マンガン 歯科治療では主に入れ歯のバネ、矯正治療などに使用されます。他に医薬品、注射針、ステンレス、塗料、顔料、ほうろう、織物などに使用されています。
歯科治療では主に金歯、銀歯として頻繁に使用されます。他に口内清涼剤、殺菌剤、装飾品、装身具、食器、メッキなどに使用されています。
クロム(三価) 歯科治療では入れ歯のバネ、矯正治療などに使用されています。他に注射針、印刷、ステンレス、塗料(ペンキなど)、皮革製品、洗剤、化粧品の色素、セメント、防錆剤、メッキなど極めて多くのものに使用されています。

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コバルト 歯科治療では入れ歯のバネ、矯正治療などに使用されます。他に塗料(エナメル、ラッカー)、医薬品(目薬など)、陶磁器、乾燥材、装飾品、ニッケル合金製品、口紅、クレヨン、粘土、顔料、磁石など極めて多くのものに使用されています。
歯科治療では主に金歯、銀歯として頻繁に使用されています。他に硬貨(1円を除く全ての硬貨)、なべ、装飾品(ピンクゴールド、レッドゴールド)、顔料などに使用されています。
水銀 歯科治療では「アマルガム合金」として、1970年代まで銀歯として頻繁に使用されていましたが、現在では日本では使用されていません。
水銀の含む化粧品、農薬、マーキュロクロム(赤チン)は1970年代に製造禁止、販売中止となりました。ワクチンなども水銀を使用しない方向に向かいつつあります。

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ニッケル
歯科治療では入れ歯のバネ、矯正治療などに使用されています。他には硬貨(500円、100円、50円)、メッキ、ステンレス、食器、装飾品(ホワイトゴールドなど)、装身具(時計、メガネなど)顔料、ビューラー、ブラジャーの留め金など極めて多くのものに使用されています。

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チタン 歯科治療ではインプラント、金属の入れ歯、矯正治療などの保険適応外の治療に使用されています。
軽い、強度がある、腐食しにくいという特徴があり、装身具(時計、メガネなど)、スポーツ用品、化粧品(ラメ入り化粧品、遮光用化粧品)、トイレ(チタンの光触媒効果を利用)、人工骨などに使用されています。

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タンタル 身体に無害な金属のため、歯科治療では主にインプラント治療に使用されています。他には人工骨として使用されています。
当クリニックでは必要に応じて金属の接触制限指導をおこなわせていただいております。また、金属の接触制限が必要と考えられる患者様に対しては、上記表よりも詳しい一覧表を患者様にお渡しさせていただいております。



※治療をご希望の方は、お手数ですが事前にご予約ください。

※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
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