歯ぎしりのセルフケア
歯ぎしりの治療は、ナイトガードの作製など歯科医院でおこなう治療も大切ですが、自分でできることもあります。以下は自分でできる歯軋り予防方法です。


1)昼間に注意すること
仕事をしているときなどに無意識にかみしめていることがあります。以下のことに注意してみましょう。

・口唇は閉じて、上下の歯をあわせないようにしましょう。

・かみ合わせていることに気づいたら、すぐに離しましょう。

・口の周りの力を抜きましょう。

・ストレスをためないようにしましょう。

・重い荷物を運んだり、激しい運動をするときは特に注意しましょう。

肩こり 歯ぎしりは様々な症状を引きおこします



2)食事中に注意すること
歯ぎしりの習慣のある人は、やわらかい食べ物でも強い力でかんでしまったり、食事の時間が短い、食べ物を飲み込むのが早いといった傾向があるので注意します。

・かむ回数を増やし、丁寧にかみましょう。

・左右均等に少しずつかみ砕くようにしましょう。



3)就寝前、就寝中に注意すること
寝ているときに歯ぎしりやくいしばりをしていることも多くあります。就寝時は以下のことに注意しましょう。

・昼寝は30分以内にしましょう。

・寝る前の喫煙、飲酒、お茶やコーヒーなどカフェインの摂取は控えましょう。

・布団の中には、悩みごとや考えごとをもっていかないようにしましょう。

・リラックスしたイメージ、楽しいことなどを考えて休みましょう。

・高い枕は、かみしめやすくなるので避けましょう。

整形外科枕 身体に適した枕を使用することも大切です

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4)その他
寝ているときに歯ぎしりやくいしばりをしていることも多くあります。就寝前の飲酒、喫煙、カフェイン飲料の摂取は睡眠を浅くして、歯ぎしりの原因になります。

ほおづえをついたり、ひじをつく癖があると、かみしめやすくなりますので注意しましょう。睡眠時無呼吸症候群や逆流性食道炎は歯ぎしりの原因になりますので、病気がある場合は治療をおこなうようにしましょう。

頬杖 頬杖はかみしめやすくなります

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歯ぎしりを引きおこすリスク
イギリス、ドイツ、イタリアで13057人を対象におこなった大規模な調査によると、大量のアルコールやカフェインの摂取(少量では問題はありません)、喫煙、大きな精神的ストレス(軽度から中等度のストレスは問題ありません)は、睡眠中の歯ぎしりを引きおこすリスクを1.3〜1.8倍も高めるという結果となりました。

また、大きないびき、睡眠時無呼吸症候群、うつ病、不安障害(パニック症候群、PTSDなど)の病気も睡眠中の歯ぎしりをおこすリスクを高めます。


歯ぎしりを引きおこすリスク(オッズ比)※1
歯ぎしりを引きおこすリスク
アルコール:毎日グラス3杯以上のアルコールを飲む習慣のある人(大量のアルコールを飲む人)
カフェイン:毎日コップ6杯以上のカフェイン飲料(コーヒー、お茶など)を飲む習慣のある人
喫煙:1日20本以上タバコを吸う人 ストレス:日常生活において大きなストレスを感じている人
SAS:睡眠時無呼吸症候群患者


コーヒー 寝る前のカフェイン摂取は、歯ぎしりの原因になります



※1 Ohayon MM, Li KK, Guilleminault C:Risk factors for sleep bruxism in the general population Chest 119(1):53-61,2001


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