ウイルス性肝炎と歯科治療 横浜・中川駅前歯科クリニック
ウイルス性肝炎と歯科治療

ウイルス性肝炎とは

ウイルスに感染することでおきる肝臓の病気で、慢性の肝炎から肝硬変、肝がんになることがあります。肝炎をおこすウイルスにはA型、B型、C型、D型、E型、F型、G型などがあり、患者数が多く慢性しやすいのがB型、C型となっています。

厚生労働省の調査によるとB型肝炎のキャリア(ウイルスが体内にいる人)は110〜120万人、患者数は19万人C型肝炎のキャリアは90〜130万人、患者数は30万人とされています。

当クリニックではウイルス性肝炎の方の歯科治療をおこなっています。治療を希望される患者様におかれましては、お手数ですがお電話(045-910-2277)にてご予約ください。

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ウイルス性肝炎の方の診察

残念ながらウイルス性肝炎の方の診察を断る歯科医院は多くあります。全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団の調査では、2割の方が断られたり、診察を後回しにされた経験があるとのことです。

これは治療の準備などに手間がかかることこと、採算性の問題、感染症に対する恐怖感や設備の問題などが要因とされています。

診察



●ウイルス性肝炎の申告

ある医科大学がおこなった調査では、診察時に自身がウイルス性肝炎であることを申告した人は60%、申告しないことがある人は12%、申告しない人は28%となっており、申告しない人も多くいます。

ウイルス性肝炎の方は出血しやすい、傷が治りにくいほか、処方できる薬に制限があります。歯科医師が知らないと深刻な事態を招くことにもなります。診察時は必ず申告するようにしてください。



ウイルス性肝炎と歯科治療

1)出血、感染
血液を固める物質は肝臓で作られるため、肝臓の機能が低下すると出血しやすくなります。また、感染しやすくなるため、抜歯、インプラント手術、歯周病治療など出血、感染を伴う治療は注意が必要となります。

インターフェロン療法を受けているときは、白血球や血小板が減少することがあるため、特に注意が必要となります。

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2)食道静脈瘤破裂
肝臓の状態が悪化して肝硬変になると血液が肝臓に入りにくくなり、食道の血管を通るようになります。食道の血管は太くもろくなり、これを静脈瘤(じょうみゃくりゅう)といいます。

歯型をとるとき、器具の操作によるえずき(嘔吐反射)、咳、痛みよる血圧上昇、腹圧上昇は食道の血管の破裂を引きおこし、大量出血、ショック状態になることがあります。食道静脈瘤破裂をおこさないよう、ストレスの少ない歯科治療をおこなう必要があります。

診療風景

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3)薬の服用
肝臓の機能が低下すると薬の効果が強くあらわれることがあります。また、肝臓に負担がかかるためマクロライド系抗生物質を避けて、ペニシリン系、セフェム系抗生物質にするなどの工夫が必要となります。

鎮痛剤ではロキソニン、ボルタレンは肝臓に負担がかかるため服用回数を減らしたり、バファリンは出血しやすくなるため避けるなどの工夫が必要となります。

薬

当クリニックには薬剤師が在籍しています。薬についてご不明な点等がございましたら、診察時にお問い合わせください。

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