現在のところ、シェーグレン症候群は完治させることはできません。そのため、口や目の乾燥症状を軽くさせることや病状の進行を抑えていくことに重点をおいた治療となります。
●口の乾燥(ドライマウス)の治療 歯科
シェーグレン症候群にかかると、唾液の減少によって口の中は汚れ、非常に虫歯なりやすくなります。そのため、しっかりした歯みがきや食生活によって、口の中を清潔にすることが非常に大切になります。
歯科医院で虫歯や歯周病の治療をおこなうのはもちろんのこと、定期的にクリーニング(PMTC)などの予防処置をおこないます。
口の乾燥感に対しては、唾液の分泌を促す薬(サリグレン、エポザックほか)の服用や洗口液(オーラルウエットほか)の使用、生活習慣の改善などをおこないます。
ドライマウスで使用する薬
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●目の乾燥(ドライアイ)の治療 眼科
治療では涙の分泌を促したり、涙の補充や蒸発を防ぐ方法がおこなわれます。
涙の分泌を促す治療では、2010年に粘液の分泌を刺激して水分保持効果のあるジクアス点眼液が、2012年に細胞を修復したり、粘液をつくる細胞を増加させる効果のあるムコスタ点眼液が新たに認可されました。ヒアルロン酸を使用したヒアレイン点眼液が使用されることもあります。
涙の補充には、人工涙液(マイティア、ソフトサンティアなど)の点眼薬が使用されます。これらの方法により、角膜の障害や眼の乾きや痛みなどの自覚症状は改善されます。
点眼液は1日に何回も点眼しますので、防腐剤の入っていないものを使用します。眼表面の炎症に対して、ステロイド剤の点眼薬を短期間使用することもあります。
点眼で不十分な場合は、鼻側の上下にある涙の排出口である涙点を閉じる方法があります。また、涙の蒸発を防ぐために、眼鏡の周りにプラスチック製のカバーをつけたもの(ドライアイ眼鏡)を使用する方法もあります。
ジクアス点眼液3%
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●その他の治療 内科、リウマチ科
関節痛には非ステロイド抗炎症剤が主に使用されます。
唾液腺、涙腺の病気の進行を防ぐため、免疫抑制剤による治療がおこなわれることがあります。繰り返されるなかなか治らない唾液腺の腫れには、ステロイド剤を使用することがあります。
虫歯だけでなく、口内炎もできやすくなります。口内炎の治療では、ステロイド剤などが使用されます。
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●日常生活で気を付けること
ストレスや疲労がたまると症状が悪化することから、日常生活においては無理のない生活を過ごしていくことが大切となります。
口や目の乾燥は、重症になると日常生活に著しく障害をもたらすため、エアコン、風の強いところ、タバコの煙にも注意をしていきます。皮膚に対しては、石鹸の使用、頻繁に風呂に入ること、熱い湯につかることは控えます。
また、不定の全身症状が生じることも多く、個人差も大きいため、きめ細かい対応が求められます。
日常生活でのポイント
規則正しい生活を送る/安静と十分な睡眠/バランスの取れた食事/寒冷を避ける/精神的ストレスを避ける/適正体重の維持/適度な運動/強い日光を避ける
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シェーグレン症候群の治療は、内科、膠原病内科、リウマチ科、眼科、皮膚科、小児科、歯科、口腔外科などでおこないます。当クリニックは、ドライマウス研究会、日本シェーグレン症候群学会に所属する歯科医師が在籍しています。
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