骨粗鬆症と歯科治療 Q&A

Q.骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは何でしょうか?

A.骨の量が減少して骨が弱くなる状態です。骨折しやすくなり、骨折がきっかけで寝たきりになることも少なくありません。



Q.骨粗鬆症の患者数は多いのでしょうか?

A.国内患者数1280万人、40歳以上の女性の1/4が患者とされています。高齢化に伴い患者数は増えています。



Q.骨粗鬆症は老化現象ですか?

A.加齢のほか、ステロイド薬など薬の影響、栄養の問題を原因としておきます。

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Q.中川駅前歯科クリニックでは、骨粗鬆症患者の歯科治療をおこなっていますか?

A.おこなっています。お気軽にご来院ください。



Q.骨粗鬆症にいい食事はありますか?

A.骨の健康のためにはカルシウムの摂取のほか、カルシウムの吸収を促すビタミンD、骨へのカルシウムの取り込みを助けるビタミンK、骨質をよくするのに有効なビタミンB6などの栄養素を十分に摂取することが大切です。

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Q.骨粗鬆症予防のための栄養相談をしてもらうことはできますか?

A.できます。当クリニックには管理栄養士が在籍しています。お気軽にご相談ください。

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Q.歯科治療において注意することはありますか?

A.骨粗鬆症の患者さんの多くがビスホスホネート系薬剤を使用していますが、この薬によって顎骨壊死(がっこつえし)をおこすことがあります。顎骨壊死をおこすと、あごの痛みや腫れのほか、あごの骨が腐ってしまったり、あごの骨が口の中に出てしまったりします。

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Q.ビスホスホネート系薬剤にはどのような薬がありますか?

A.ボナロン、フォサマック、アクトネル、ベネット、ボンビバ、リカルボン、ボノテオ、リクラストなどの薬があります。



Q.顎骨壊死は多いのでしょうか?

A.2011〜2013年に日本口腔外科学会がおこなった調査では、大きな病院だけで5000例近くの顎骨壊死が報告されています。



Q.顎骨壊死はどのようなときにおきますか?

A.抜歯、インプラント手術、歯周病の手術のほか、口内の汚れ、歯周病、合わない入れ歯を原因として、顎骨壊死をおこすことがあります。

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Q.70代女性です。近々抜歯をします。抜歯をすると顎骨壊死は必ずおきるのでしょうか?

A.必ずおきるわけではありません。口内を清潔に保つなどの対策をおこなえば、防ぐことができます。



Q.ボンビバを注射してから5日後に歯肉が腫れてきました。顎骨壊死でしょうか?

A.歯周病や虫歯を原因とする歯肉の腫れの可能性が高いと思われます。

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Q.60代女性です。歯医者さんで薬のことを話したところ抜歯を断られました。中川駅前歯科クリニックで抜歯をしてもらうことはできますか?

A.当クリニックでよろしければ、抜歯をさせていただきますのでご相談ください。



Q.ボナロンを飲んで5年になります。3ヶ月間、薬を止めないと抜歯はできないと聞いたことがあります。痛みがでても、すぐに歯を抜くことができないのでしょうか?

A.必ずしもすぐに歯が抜けないわけではありません。ご安心ください。



Q.60代女性です。骨粗鬆症の薬の説明書きには色々書かれていて怖くなりました。薬は飲まない方がよいのでしょうか?

A.症状にもよりますが、骨折を防ぐためにも飲んだ方がよいかと思われます。かかりつけの医師、もしくは当クリニックには薬剤師が在籍していますのでご相談ください。

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Q.顎骨壊死の予防方法はありますか?

A.毎日の歯みがきをしっかりおこなうだけでなく、定期的に歯科医院で歯のクリーニングをおこない、口内を清潔に保つことなどにより予防ができます。

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Q.80代の母は総入れ歯ですが、歯の根っこは残っているようです。顎骨壊死をおこす可能性はありますか?

A.あります。合わない入れ歯、口内の汚れを原因として顎骨壊死がおきますので、歯科医院での定期的な入れ歯の調整や歯の根っこの清掃が必要となります。



Q.フォサマックを服用している50代女性です。あごが痛みますが、顎骨壊死でしょうか?

A.顎骨壊死は下くちびるや下あごがしびれたり、あごに鈍い痛みが続きます。顎関節症(がっかんせつしょう)の可能性もあると思われます。

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Q.60代女性、アクトネルを服用しています。最近、あごの側面が食事のときに痛むのですが顎骨壊死でしょうか?

A.顎関節症の可能性が高いと思われます。顎関節症は非常に患者数の多い病気です。



Q.骨粗鬆症になると歯周病になりやすいのでしょうか?

A.その通りです。歯を支える骨が弱くなったり、歯の周りの組織に炎症がおこりやすくなるため、歯周病になりやすいことが明らかにされています。

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Q.60代女性です。5年ほど歯科受診はしてません。歯のクリーニングはしたほうがいいですか?

A.歯周病や顎骨壊死の予防のためにも定期的な歯のクリーニングはおこなったほうがいいでしょう。口内が汚れていると顎骨壊死を発症することがあります。

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Q.歯周病が骨粗鬆症の症状を悪化させることはありますか?

A.あります。そのため、歯周病の予防や治療は重要となります。



Q.骨粗鬆症でもリグロスによる歯周病の再生治療を受けることはできますか?

A.できます。お気軽にご相談ください。

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Q.骨密度が低い人はインプラント治療は受けられないのでしょうか?

A.インプラント治療を受けることはできます。ご安心ください。

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Q.80代の母は要介護4でボナロンを服用しています。入れ歯がかなりあっていません。しっかり食べられるようになって元気になってほしいのと顎骨壊死の予防のため、訪問歯科診療で入れ歯を作ってもらえますか?

A.横浜市都筑区及び周辺区であれば可能です。お気軽にご相談ください。

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Q.受診前にメールで相談することはできますか?

A.メールにてご相談をお受けしています。お気軽にご相談ください。


当クリニックでは、骨粗鬆症の方の歯科治療に対応しています。また、歯科医師、歯科衛生士だけでなく薬剤師、管理栄養士が在籍しています。ご不明な点等がありましたら、お気軽にお問い合わせください。



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