医科歯科連携診療(医療従事者の方へ) 横浜・中川駅前歯科クリニック
医科歯科連携診療(医療従事者の方へ)

中川駅前歯科クリニックの医科歯科連携診療についての考え

医科歯科連携診療は国民の健康寿命の延伸に寄与することから国は強く推進しています。「経済財政と改革の基本方針」(骨太の方針、内閣府)、つまり国家戦略にも毎年のように医科歯科連携が明記されています。

当クリニックでは国の指針に沿って医科の医療機関との連携を重視しており、医師の先生方等との連携を深めていければと考えています。


※経済財政運営と改革の基本方針(原文ママ)
2018年
地域における医科歯科連携の構築など歯科保健医療の充実に取り組む

2019年
フレイル対策にもつながる歯科医師、歯科衛生士による口腔健康管理など歯科口腔保健の充実、
入院患者等への口腔機能管理などの医科歯科連携に加え、介護、障害福祉関係機関との連携を含む歯科保健医療提供体制の構築に取り組む

2021年
オーラルフレイル対策・疾病の重症化予防にもつながる歯科医師、歯科衛生士による歯科口腔保健の充実、歯科医療専門職間、
医科歯科、介護、障害者福祉機関等との連携を推進

2022年、2023年
オーラルフレイル対策・疾病の重症化予防につながる歯科専門職による口腔健康管理の充実、歯科医療機関・
医科歯科連携を始めとする関係職種間・関係機関間の連携(中略)を推進



診療情報提供等について

医科歯科連携による診療をおこなううえで、患者様の必要な情報の提供、ご不明な点、ご要望、ご指示等がございましたら、診療情報提供書もしくはメール、お電話(045-910-2277)にてお問い合わせ、ご相談ください。

補足)
患者様にお渡しする当クリニックの案内パンフレット、カード(名刺サイズ)が必要な場合は、メールもしくはお電話にてご請求いただけたらと思います。

より良い医科歯科連携を構築するため、当クリニック対するご要望は些細なことでも構いませんのでお申し付けください。

歯科医師交通アクセスについては各ページをご参照ください。



中川駅前歯科クリニックでおこなっている医科歯科連携診療

当クリニックでは下記分野を中心に医科歯科連携による診療をおこなっています。


1)糖尿病  主な診療科 内科
糖尿病診療ガイドラインに記載の通り、歯周病治療はHbA1cの改善、糖尿病の重症化予防に一定の効果があることから、内科等と連携して診療をおこなっています。当クリニックは横浜市糖尿病・歯周病重症化予防医科歯科連携の登録医療機関となっています。

関連するページ  糖尿病


2)骨粗鬆症  内科、整形外科、婦人科
骨粗鬆症の患者様は歯周病が進行しやすいこと、顎骨壊死をおこすことのあるBP製剤を常用する患者様が多いこと、BP製剤の添付文書(一部)には歯科受診が明記されていることから、内科、整形外科等と連携して診療をおこなっています。
特に顎骨壊死は抜歯に限らず、口腔衛生不良、不適合義歯を原因とすることも多いことから積極的な口腔管理をおこなっています。

補足)
BP製剤だけでなくデノスマブ(ランマーク、プラリア)を投与されている患者様にも対応しています。


関連するページ  薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)


3)慢性腎臓病  内科、腎臓内科、泌尿器科
慢性腎臓病の患者様は齲蝕、歯周病、口腔乾燥症が重症化しやすく、特に血液透析をおこなっている患者様は歯科受診率が低く口腔内環境が劣悪であることが多いことから、内科等と連携して診療をおこなっています。

関連するページ  慢性腎臓病


4)睡眠時無呼吸症候群  内科、呼吸器科、循環器科、耳鼻咽喉科、小児科
主に軽度から中等度のSASの患者様はOA(口腔内装置)による治療となりますが、医科で検査をおこない、医師の先生によるSASとの診断、治療依頼(診療情報提供書)がないとOAは保険適応されません。当クリニックでは医師の先生のご指導のもと、年に700個ほどのOAを作製しています。

補足)
軽度から中等度のSASの患者様が多いものの、重度でCPAPが合わなかった患者様のOA作製依頼も多くあります。

自宅ではCPAPを使用し、旅行、出張、夜勤でOAを使用するための依頼もあります。

口腔内装置の名称はOA、マウスピース、口腔内装置、口腔内装具、歯科装具、歯科装置、スリープスプリントなど、医師の先生によりバラバラです。

一般に男性よりも女性、高齢者よりも若い方、受け口よりもあごが小さい方、肥満よりもやせ、体位依存性(横向きに寝るとAHIが大きく減少)のSASの方がOAによる大きな改善効果が見込めます。

CPAPとは異なりOAの効果は多少波があります。歯の本数が少ない方にも対応しています。


関連するページ  いびき・睡眠時無呼吸症候群  医療関係者の方へ(睡眠時無呼吸症候群)


5)金属アレルギー  皮膚科、アレルギー科
皮膚科等と連携して口腔内の金属補綴物除去を主とする金属アレルギー治療をおこなっています。一部のセラミック(ハイブリッドレジン)は医科で検査(パッチテスト)をおこない、医師の先生による金属アレルギーとの診断、治療依頼(診療情報提供書)があると保険適応になります。

補足)
患者様が希望されない限り高額な費用のかかる治療は避け、できる限り健康保険適応の範囲で治療をさせていただきます。

健康保険の銀歯には主に金、銀、銅、パラジウム、亜鉛、インジウム、イリジウム、スズが含まれます。そのほか歯科治療では、白金、鉄、水銀、コバルト、クロム、ニッケル、アルミニウム、チタン等の金属が使用されています。

パッチテストは佐藤製薬(4種類の金属)ではなく、鳥居薬品(17種類の金属)等を使用していただけますと有難く思います。また、ご無理でなければパラジウム、白金は遅れて陽性反応があらわれることがあるため、1週間後の判定もしていただけますと有難く思います。


関連するページ  歯科金属アレルギー  医療関係者の方へ(金属アレルギー)


6)掌蹠膿疱症  皮膚科、内科、整形外科、耳鼻咽喉科
掌蹠膿疱症の主な原因は根尖病巣を含む病巣感染とされることから、皮膚科等からご紹介を受け、連携診療をおこなっています。
「掌蹠膿疱症の手引き2022」(日本皮膚科学会)では初診時におこなうこととして歯科に口内の状態、歯科治療の見通しなどを問い合わせすることを皮膚科医に求めています。そのため、医師の先生から口腔内の状況説明、レントゲン写真の提供を求められることも多く、この場合はお申し付けいただけたらと思います。

補足)
2018年のトレムフィア以降、掌蹠膿疱症治療薬が相次いで認可、臨床試験に入りましたが、当クリニックでは臨床試験にご協力させていただいております。SAPHO症候群の治療にも対応しております。


関連するページ  掌蹠膿疱症


7)口腔扁平苔癬  皮膚科
口腔扁平苔癬の原因として金属アレルギーがあることから皮膚科と連携して診療をおこなっています。歯のクリーニング等により口腔内環境を良好に保つと症状が改善することもあり、金属アレルギー治療と併せておこなっています。

関連するページ  扁平苔癬


8)周産期  産婦人科
2019年に日本産婦人科学会と日本歯科医師会が連携を開始するなど、産婦人科と歯科との連携が広まっています。妊娠時は齲蝕、歯周病になりやすく、歯周病は低出生体重児の一因となることから、産婦人科と連携して診療をおこなっています。

関連するページ  マタニティ歯科


9)周術期  手術をおこなう全ての診療科
がん、心臓、脳、整形外科、臓器移植等の治療前後に歯科で口腔管理をおこなうと、入院期間の短縮、合併症の軽減、医療費の軽減等の効果が得られます。当クリニックでは2012年に国立がん研究センターの連携歯科医院に登録される等、高次医療機関と連携して周術期の口腔ケア、全身麻酔時に使用する口腔内装置の作製等の診療をおこなっています。

関連するページ  周術期口腔機能管理(手術前の歯科治療)の効果と流れ


10)認知症  内科、精神科、脳神経外科
義歯作製、口腔ケア等により口腔内環境を整えることは認知症の症状緩和につながることから、内科等と連携して診療をおこなっています。在宅、施設での訪問歯科診療にも対応しています。

関連するページ  認知症


11)フレイル、サルコペニア  内科、整形外科
オーラルフレイル対策はフレイルやサルコペニアの予防につながることから、内科等と連携した診療をおこなっています。また、介護予防として地域にお住まいの方を対象とした講演会を多数おこなっています。

関連するページ  オーラルフレイルと口腔機能低下症


12)在宅医療、緩和ケア、摂食嚥下障害  内科、精神科、心療内科
医療、介護関係者の方々と連携して、在宅、施設での訪問歯科診療をおこなっています。高齢者の義歯作製、齲蝕治療、口腔ケア等だけでなく、医療的ケア児を含む障害児者の訪問歯科診療、摂食嚥下障害の検査及び治療、口腔領域の緩和ケア、終末期の歯科診療にも対応しています。

補足)
ケアマネジャー、介護施設、訪問看護ステーション等からの訪問歯科診療の依頼も受け付けています。


関連するページ  訪問歯科   緩和ケア(がん)  緩和ケア(終末期)


13)摂食障害  精神科、心療内科、内科
摂食障害があると歯が溶ける疾患「酸蝕症」を発症しやすくなるだけでなく、齲蝕も多発する傾向にあります。歯科受診率が低く、20歳代で義歯を使用している女性も珍しくありません。精神科等の先生のご指導のもと、早期の歯科介入ができればと思います。酸蝕症、齲蝕の治療のほか、酸から歯を守るマウスピースの作製等をおこなっています。

関連するページ  摂食障害


14)ひきこもり  精神科、心療内科、内科
歯科受診率が低く、齲蝕、酸蝕症を発症しやすく、歯周病は重症化しやすい傾向があります。8050問題がクローズアップされていますが、精神科等の先生のご指導のもと早期の歯科介入ができればと思います。ひきこもりの方を対象とした訪問歯科診療もおこなっています。

関連するページ  ひきこもりと歯科


15)心疾患  内科、循環器内科、心臓血管外科
口腔衛生状態が不良であると口腔内細菌は血管から体内に入り、感染性心内膜炎の発症要因となります。感染性心内膜炎の予防のための口腔ケア、医師の先生のご指示を受けながら抜歯、歯周病治療等の出血を伴う診療をおこなっています。抗血栓薬を服用している患者様の治療にも対応しています。

関連するページ  心臓病


16)特定保健指導  内科
管理栄養士が在籍し、医科医療機関の依頼を受けて特定保健指導をおこなっています。

関連するページ  特定健診・特定保健指導  特定健診・特定保健指導 Q&A



※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
  交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
  青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
  小田急線沿線からのご来院(東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方)
  横浜線沿線からのご来院(横浜市緑区、相模原市などからご来院の方)
  南武線沿線からのご来院(川崎市中原区、高津区などからご来院の方)
  広域路線図 広域道路地図(神奈川県、東京都からご来院の方)
  新幹線・飛行機でのご来院(神奈川県、東京都以外からご来院の方)




関連するページ  全身のご病気、障害、こころの病気をおもちの方の歯科治療